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【おたよりコラム】大きな幸せと小さな幸せ

 「あなたはこれからどうなりたいの?」という質問にこたえながら、これからやりたいことを整理していたのが私の2018年の始まりでした。これからやってみたいことを考えながら、それを叶えている姿を想像し、ワクワクしている自分がいました。そうやって思い描いたことこそ、今の私の将来の夢なのだろうなと思ってみたりしていました。それは、子どもの時に思い描いた夢のように、サッカー選手になりたいといったようなシンプルでわかりやすい夢ではありませんが、将来の夢を思い描きながら一歩一歩努力していくことの楽しさはいつになっても変わらないものなのだなぁと感じていました。夢を持つことで、それを追いかけて努力する。どんどん自身も成長していくし、未来が明るく楽しいものと感じることができるようになる。夢を持つこと、努力することはとてもとても大切なことだと思う。

 でも思う。努力をし続けることも大事だけれど、努力努力と我慢しながらの努力を続けている姿をみると、もったいなく感じることもある。苦しさ、辛さに、耐えながらもがんばり続けるということを美徳とすることもある。つらいことに負けずに立ち向かっていく心の強さ、がんばっているときに支えてくれる周りの人たちのありがたみ、得られることはとても多い。ただ、その努力の先に見据えている目標が、子ども自身が心から目指しているものではなく、だれかに用意された目標であったとき、我慢という意識がつよくなってしまう。

 新年、新しく目標を定めることも多い時期。目標を立てるときは、子どもが本当にそうしたいと思うことのできる目標を一緒に考えてみてほしいと思う。こうしてほしいなということがあった時は、まず、たくさん話しをしながら、そうしたいと子ども自身が思えるようになってから目標にしてみてほしい。

 努力をして目標を達成したときの幸せや嬉しさは格別。でも、そうした幸せや喜びだけではなく、普段の生活のなか、目の前にある幸せや喜びをたくさんみつけてみてほしいと思う。目の前の幸せをみつけること、ちょっとした『できた』をたくさん積み重ねていくこと、それにたくさん気づけることがなによりも大きな幸せになると思う。

 今年も子どもたちのたくさんの小さな幸せや『できた』をみつけて、伝えていきたいと思う。本年もどうぞよろしくお願いします。

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