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【おたよりコラム】友だち作り

 今、しばふハウスというだれでもこれる場所を日々開放しています。開放していると様々な方が来てくれる。でも3月、私は不安でいっぱいになっていた。この4月から幼稚園に入る、この4月から職場復帰する、いろいろな声をきいていたからだ。今まで来てくれていた子たちがお母さんたちが、これなくなってしまう。気の知れた方々といる時間はとても幸せな時間になる。そんな気の知れた方々がこれなくなる、4月、5月どうなってしまうのだろう。不安になっていた。

 新年度がはじまり、子どもたちの学年もひとつあがり、新しいクラスや新しい先生、おそらく保護者のみなさまにとっても不安の多いタイミングかと思います。わくわくもあるけれども、どうなるんだろうというそわそわも大きい時期かと思います。

 私が小学生だったころ、緊張しやすく、人の様子をすごく気にしてしまうような子だった。環境が変わる時、どう話しかけよう、自己紹介はどう話せばいいのだろう、話すのに失敗したらどうしよう。そんなことばかり考えていた。人の前に立つと足が震えてしまったり、頭が真っ白になってしまっていた。でも地元のサッカークラブに通っていたことが私を救ってくれた。学年やクラスが変わっても、クラスを超え、学年を超え、一緒のクラブでサッカーをする友だちも多くいたおかげで、安心することができた。サッカークラブという存在がなくなった中学生以降、新しい友だちをつくっていくことが苦手だった。全員知らない人という中で、話しかけることもできず、最初ものすごく緊張していたことを覚えている。そこで、友だち作りを助けてくれたのは、運動がそこそこ得意であったこと。体育の時間、遊びの時間にだんだんと友だちができていった。ずっと変わらず関わっている仲間がいること、自信のあるものがあるということに救われた。

 今、しばふハウスという場所で、子どもたちが遊ぶ姿をみていると、いつもの仲間とずっと遊んでいる子もいれば、はじめてあった子や大人とすっと打ち解けていく子どももいる。知らない人とすぐに仲良くなる子たちは本当にすごいと思う。得意な絵を描いているうちに友だちが増える子、得意な体操をしていて友だちが増える子、レゴブロックですごいものを作って人気者になる子、そんな自分の得意を表現する子と一緒になって私も友だち作りを学んでいかないといけないなぁと思わされている。

 しばふハウスは4月になっても、変わらず、来てくれる方も多く、そして新しい人もきてくれている。とても嬉しいことにあふれ、始まってみて思うことは、『意外と大丈夫だった』でした。

 「案ずるより産むがやすし」とはこういうことなんだろうな、と実感している。新しい環境になった4月、みんなにそれぞれ自分から一歩新しい輪に飛び込んでいってほしい。でも不安になったら帰ってこれる場所としてキッズクラブもあれるように、安心の場所、変わらない場所としてあり続けていきたいと思います。

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